その2

何校出願すればいいか、その学校はどうやって決めたら良いか。私は二年前に一回受験したけどPh.D.は全部落ちて、それで修士のプログラムに入りました。その時は納得いかなかったけど、今考えればあの時の自分はまだ準備が整っていなかったと思う。しかも、とりあえず臨床心理ばかり、5校くらいしか出願しなかったという、身の程知らずもいいところ。

大学院側は、学生を取る予算のある教授が中心となってselection committeeというのを作る。採用人数には定員があるから、学生を欲しがっている教授の数が上回ると、激しい争奪戦になるそうだ。若い教授が優先され、前の年に学生をとらなかった教授も優先されるなどといった色々な要因が関わって合格者が決まるので、成績がよければ間違いなく受かるというものではない。

出願校数
臨床とそうでない場合とで「有意差」がありそう。臨床の場合、志願者が多いから合格率が低い。だからたくさん応募しないと受からない。「どうしても臨床」派、「臨床ならどこでもいいから入りたい」派は、15校から20校、フツーに受験しているようです。臨床でない場合、10校前後

学校選び
コツは、ターゲットの教授を決めること。日頃から論文を読んでおいて、この人のところで研究したいという目星をつけておく。積極的にメールでコンタクトをとってみる。一番大事なのは、自分が出願する年に、その教授が学生をとる予定か調べること。本人に直接聞くのが一番確実。その教授が学生を採用しないのであれば出願してもお金とエネルギーの無駄。ネームバリューだけで選ぶのはあまり得策ではないと思う。学校側は教授と学生の研究分野のマッチを非常に重視する。なので、いくらGREがよく成績が良く論文をたくさん書いていても、分野の合う教授がいなければ採用されない。また、臨床系では必ずと言っていいほど、二次試験(面接)がある(もちろん、最初の関門を突破しないとだめですが)。なので、誰がどんな研究をしているかを知っておくことは役に立つでしょう。

わたしの場合。
8校出願。私は「どうしても臨床派」ではなかった。何人か気になる研究者がいて、その人たちがいる学校に応募した。その結果、一校だけ臨床、六校は臨床以外の心理(健康心理、社会心理、実験心理、等々)、残りの一校は人間発達学部。できるかぎり前もって連絡を取って、その教授が来年学生をとることを確認し、この先数年の研究計画を聞いておいた。