ISOT:サンフランシスコのBARTの券売機が分かりにくい件

日帰りサンフランシスコ旅行*1を強行。今回の旅は、日本を除く東アジア系の観光客によく話しかけられた。やっぱり見かけが似てると安心するのかもしれない。

中国から来た留学生に、空港のBART(電車)の駅の券売機で話しかけられる。切符の買い方が分からなくて困っている、と。私自身はサンフランシスコは三回目だったのだけど、BARTに最後に乗ったのは10年前だし、数年前に母と旅行した時には知人が車で連れ回してくれたので、このややこしい券売機の存在はすっかり忘れていた。

そう。あの券売機が分からないのは、キミのせいじゃないよ。機械のせいだよ。だって異常に分かりにくいのだもの。

英語が分からなかったら、もうお手上げなのではないだろうか。お金を入れると、まずその投入金額が表示される。だから、行き先の駅までの値段が分かっていて、ぴったりの金額を所持している場合は、簡単である。問題は、ぴったりの小銭がない場合、あるいはクレジットカードやデビットカードで買いたい場合。クレジット/デビットカードを読み込ませると、初期金額は20ドル、と表示される(つまり20ドル投入したことになる)。そこから「Add $1(1ドル追加)」とか「Subtract $1(1ドル差し引く)」とか「Add 5c(5セント追加)」とかいうボタンを操作して、買いたい値段まで自分で設定した上で、最後に「チケットを印字」というボタンを押す。彼女はクレジットカードで1ドル35セントの切符を買いたがっていたので、初期金額の20ドルから延々と19回も「1ドル差し引く」ボタンを押し、その後7回「5セントを足す」を押し続けなければならなかった。現金で買う場合、おつりは最高で$4ちょっとしか出せない機械なので(例えば、10ドル札で1ドル35セントの切符は買えない)、まず10ドルを両替しなければならない。(大抵、近くに両替機がある)

・・・というようなことを写真付きで分かりやすく書いている人が何人かおられました。
http://drisoro.hp.infoseek.co.jp/life/life006.htm
http://blog.livedoor.jp/sabala/archives/50433388.html

私だってサンフランシスコに住んでる訳じゃないのになー、こんな券売機の使い方は分からないのになー、と思いつつ、なんとか試行錯誤しつつ切符の購入に成功し、二人して「This machine is sooooo stupid」と機械をバカにすることにおいて意気投合*2してちょっと和み、一緒に電車に乗り、彼女を乗換駅で無事に降ろし、一安心。

*1:サンディエゴーサンフランシスコ

*2:ただし、この、利用者側には迷惑なシステムも、BART側の効率は良いだろう。なぜなら運賃値上げをした時にいちいち機械を調整しなくて済むのだから。