リサイクル義務づけ

先週、郵便物と一緒に届いた一枚のチラシ。サンディエゴ市からの、「2008年1月（もう一月じゃん・・・）からリサイクルが法律で義務づけられます」というお知らせだった。もう既にリサイクルのシステムはあるのだけれど、今回の条例で、違反した場合（つまり、普通ゴミの中にリサイクル可能なアイテムを棄てた場合）は罰せられる、というところで、一歩、踏み込んだ対策になっている（とはいっても、サンディエゴはカリフォルニアの他の地域に比べるとリサイクルの義務づけが遅れている）。

でも、ずいぶん急ですね。前もって知らせてくれれば良かったのに。それに、義務づけってどうやるの。

と思ったので、調べてみたんだけど、これ、うまくいくのかなァ・・・

日本では、道路脇にゴミ置き場があったりするけど、アメリカでは、ゴミとリサイクル用に各家庭に配布されているコンテナに、廃棄物やリサイクル品を入れて、収集の日の朝、各自、家の前に並べておいておく。で、ゴミ屋さんが、でっかいトラックで一軒一軒廻って収集してくれる（とはいっても、トラックからフォークリフトみたいなアームが出て来て、コンテナを持ち上げて中身を収集していく。人が手でやる訳ではない）。

で、このリサイクル条例がどのように施行されるかというと、
（１）条例執行役員が、家庭のゴミ用コンテナを定期的に視察する。
（２）最初の三回目の違反までは、コンテナにリサイクル法違反の通知書が残される
（３）四回目の違反で100ドルの罰金
（４）それ以降の違反は、内容によって、250、500、750、1000ドルの罰金
（５）1000ドルの罰金の後も条例が守られない場合は書類送検

さらに、違反を一回すると、その後フォローアップの視察が必ず行われ、三回目以降の違反では、フォローアップの視察に手数料が88ドルかかるらしい。

てことは、執行役員の誰かが、各家庭のゴミ箱を覗き込みながら、視察していくわけだよね。でもさ。「うちのじゃないです。誰かが入れたに違いないです」とか言い訳できそうな気もする。それと、一番の問題は、事前の教育とか情報の配布が足りなすぎて、定着するまでにはすごく時間がかかりそうだっていうところだなぁ。

リサイクルに関する、サンディエゴ市の公式ページはここ。
http://www.sandiego.gov/environmental-services/recycling/index.shtml