英語が母国語でない者が英語でセラピーをしようとすることについて。

セラピーの練習が始まった。
うちの学年には、英語が母国語ではない学生が私を含めて3人。そのうちの一人は高校の時からいるのであんまり困っていないようだけど、比較的滞在年数が少ないヘレンと私は、第二言語でセラピーをすることの壁に当たってる。

このあいだ二人で話し込んだ。ヘレンの練習相手の学生が"my father was stern"と言ったそうだ。ヘレンはsternという言葉のイミは分かってた。『厳しい』ということなんだろう、と理解して、特にそれ以上、父親のことについてその学生に聞かなかったそうだ。そうしたら、ビデオをみた教授が、「あの場面で、虐待などがなかったかどうか聞くべきだった」とコメントした。周りのアメリカ人に聞いてみると、sternという単語は、厳しいというよりも、もうちょっとforcefulな感じがするそうだ。だから、英語が母国語であれば、虐待などを想定しても良いような単語だと分かる。でも、英語が母国語でないものとしては、そんなことは分からない。
この先きっとこういうことばかり起こるのだろうと思うと、ちょっと気が滅入る。