留学はお金がかかると思っている人が多いかもしれないが、必ずしもそういうわけではない。心理学に限っていえば、大学院、特に博士課程になれば、だいたい皆、学校から何らかの援助が出る。私は修士課程だったが、学費が免除になり、登録費のみ、毎学期9万程度ですんでいた。(州立なので、私立よりは安いという面もある。)さらに、リサーチアシスタントティーチングアシスタントの仕事とひきかえに月々お給料がでる。仕事自体は週20時間程度、ラボによって仕事量に差があるので、これははっきりいって運。博士課程となると、Grant(研究費)を持っている教授が学生をとるので、だいたい、自分の指導教授から給料が支払われる形になる。私は心理学なので最低賃金という感じだが、バイオなどのハードサイエンスになるともっと待遇がいいようです。

が、やはりMBAなどは学費が免除という話はあまりないようです。今日一緒に買い物にいった友達は、MBAの一年生。カリフォルニアは州の財政赤字のため、教育費が削られるという異常事態になっている。そのため、大学は学費の値上げをせざるをえず、ここ数年、毎年30%ずつくらい値上がりしている。しかも、tuition(いわゆる授業料)が、カリフォルニア州の住人と、そうでない人たちでは大幅に違う。うちの大学だと、カリフォルニアResidentsは授業料はただなのに、他の州の人、そして外国人は、1単位あたり250ドルほど払わないといけない。アメリカ人であれば、申請すれば何年かすればカリフォルニアResidentsになれるので、それで学費がだいぶ楽になるが、外国人だとResidentsの申請をすることができない。少なくとも1学期9単位はとるから、そこでもうすごい出費だ。それを、MBAの彼女は全部払っているという。シュワルツェネッガー知事にはぜひともがんばって教育にまたお金を戻してもらいたいもんです。